好きと言ってほしいなんて、言わない
愛してほしいなんて、言わない
抱きしめてほしいなんて、言わない
手を繋いでほしいなんて、言わない。
だから、だから、帰ってきて
僕はここにいるよ
ずっと待ってるよ
だから帰ってきて
ルーク
□□□君が歌う鎮魂歌□□□
「違う!こいつはルークじゃない!偽者だ!!」
叫び声が響く
「違う!違う!!本当のルークはこいつじゃない!」
そうだ、こいつはルークじゃない
「なんで!?なんでわからないの!」
偽者だ
「様・・・」
「ルー、ク・・・・ルークぅ・・・・・ルークッ・・・・・・!」
きっと、ルークはどこかにいるはず
「僕は、ルークを探しに行きます」
本当のルークは、どこかに―――――――――――
♪
「、戻りましたよ。すぐに出発します」
ジェイドに呼ばれ、引き会わされたのは
ファブレ公爵の息子、ルークとティアと名乗る女性だった。
「了解した。領域、開放します」
銀髪の少年はルークとティアに目をやると、部屋の隅に向かって歩き出す
「どこ行くんだよ」
後ろから赤髪の青年の声がする、が
あえてそれを無視し、は宙に手をかざした
『煉獄への無限の扉よ 我は命ずる 開け』
言葉が終わると同時に
それまでは何もなかった空中に白塗りの扉が現れた。
装飾はすべて少年の髪と同じ色に輝いている
「いつもすみませんね、」
「大丈夫だ。ジェイド」
「俺のことは無視かよ!」
ルークの発した言葉に、はちらりと目をやっただけで
何も言わずに扉の中へ入って行った
「おいおっさん。あいつ一体何なんだよ」
「あぁ、あなたがいたことをすっかり忘れていましたねぇ。」
「いちいち嫌味な奴だな・・・答えろよ」
「・・・・彼はこのタルタロスを動かすために必要な動力源です」
並みの人間では敵う者はいませんよ、とジェイドは
今し方視界から熔けるようにして消えた扉のあった場所を見つめながら答えた
「ふーん・・・気に入らねぇ奴だな」
とルークは先ほどの銀髪の少年の率直な感想を述べ、話し始めたジェイドの方へ耳を傾けた
♪
音が・・・・聞こえる
「ブリッジ!どうした!?」
『師団長!!敵襲です!!』
『前方20km地点上空にグリフィンの大集団です!!総数は…総数は不明!!
総員!!第一戦闘配備につけ!!繰り返す!!総員!!第一戦闘配備につけ!!』
魔物の襲来にタルタロス全体が慌ただしく動きだす
「僕はどうすればいい?」
事前にジェイドから渡されていた無線に話しかける
『はそのままそこに居てください。今、外に出ると敵に攻撃される可能性があります』
「わかった。コードはそのまま?」
『はい。よろしくお願いしますよ?』
「わかってるよ」
そのまま無線を切る
と同時に激しく部屋が揺れる音がした
『おい!ここに何かあるぞ!』
『これは・・・一体・・・・・!』
「気付かれた・・・・・」
ちらりと琥珀色の瞳を部屋の隅に向け、
詠唱を始める
『光よ、瞳を閉じなさい』
『なんだ・・・?何か聞こえてくるぞ!』
『其処に存在できるのは闇だけだ
退けば老い。留まれば死が待っている。
それでも瞳を閉じずに居られるか―――――――Zero』
詠唱が終わると同時に壁に向かって手を突き出す
まるで全てを拒絶するかのように・・・
『ぁ・・・・・ぐあぁぁぁ!!!』
『目が・・・・俺の目がぁぁ!』
『くそっ!譜術か!?』
これで少しは時間稼ぎが出来るだろう
「ルーク・・・僕はここまで来たよ」
「どこにいるの?」
「昔の約束、憶えてる?」
「いつか大人になってもずっと一緒だ」
「たとえ離れてしまっても、きっと見つけ出してみせる」
「約束したから探すんじゃないよ」
「僕はルークが大好きだから、探すんだよ」
「絶対に探し出してみせる」
「絶対だよ。ルーク」
「嘘は、つかない」
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(06-09-14)
(06-11-04)加筆修正