瞳の奥に残る貴方の残像は




焔と共に焼き切れてしまった





いつかきっと戻ってくるなら





約束を空に









□□□君が歌う鎮魂歌□□□

















「それでは御暇(おいとま)させていただきます」
「よろしくお願いしまーす」
「ようわかった。捕まらんように行くんじゃぞ」

元帥に、ジェイドへの伝言を託して屋敷の窓から外へ出た。


「まったく・・・裏口を使うとかそういう頭は働かんのかね」

窓枠を軽々と飛び越えたに向かって、マクガヴァン元帥が愚痴を漏らす。
すとんと地面に足を付けると、は振り向いて言った

「面倒くさいので」
次の瞬間、アニスがぶっと吹き出して窓に足をかけながら言う
「もーアニスちゃんは繊細なんだからねっ」
「お前達・・・ジェイド坊やにはちゃんと渡しておくわい。怪我せんようにな」
「お気遣いどうも」
「ありがとうございまーす」

呆れたように言う元帥に一礼してから、辺りを見回して走り出す。


「・・・てかまたあの塀越えるの!?」
あの、と目の前の大きな壁を指差してアニスが小声で囁く
「当たり前だろう」
「ぶーぶー!あたし疲れちゃったよぉぉ」
「・・・・・・・」

文句を垂れるアニスを置いて、予め腰に掛けておいたフックに手を伸ばす

「ちょっ!無視!?」
ガチンとフックを引っ掛けたが振り向く

「黙らないとその口縫い付けるぞ」
「ひっどーい!あたしだって好きでアンタと組んでるワケじゃないんだからね!」
「なら一人で行けばいいだろう」
「か弱い女の子を一人で行かせる気!?」
「・・・黙れ」


そのまま何度か引っ張って掛かったことを確認すると、振り向いて
「先に行きたいか」
「落ちたら支えてくれるの?」
「ふざけるな」
「酷ーい!」





その後、文句を言いながらも登りきったアニスが横に退いたのを確認してから、片足ずつ確かめるように跳ねると







徐に飛び上がった




「はわわわわっ!?」

とすん、と幅の狭い壁の上に着地すると、ロープを巻き上げ始める

「ちょっちょちょちょちょっと!」

「なんだ」

「考えられないよ!なんで飛べるの!?ロープもなしに?どうしてー!」

「知らなくていい」

「気になるでしょーーーーーー!!」

「それより早く降りろ」

「わかりましたよっ  ・・・ホントにマルクトはよくわかんない人多いんだから・・・」
またぶつぶつ呟きながら、反対側にかけたロープを使って降りていく。

「降ーりまーしたーー!」
「大声を上げるな。・・・落とすぞ」

言った次に上から荷物が降ってくる。

「ちょっ女の子の荷物は大切に扱ってよね!」

「黙って退いてろ」

今度は飛び降りるためにロープを巻き取りながら、辺りを見回す






何人かの人間が走ってくる音が聞こえた。




「っ気付かれて・・・!」
「いたぞ!取り押さえろ!」
「抵抗すれば殺す!」
「ええええーーー!?見えてるなら早く言ってよね軍師さん!!」
「お前が大声を出すからだ!・・・少しでいい、時間を稼げ!」
「わかりました、よっと」

瞬く間にアニスのぬいぐるみが巨大化する。
長いリーチを利用して敵をなぎ倒すものの、気絶には至らない


「ちっ少佐!譜術を使え!」
「今やってる!」
「やばい!早くしてよ!!」



『朧月夜に浮かぶ月。人の理を越えた獣よ、喰らいつくせ』


「退けアニス!!」


『peace off!』


「うあぁっ!な・・・なんだよこれ・・・!」
「たっ助けてくれぇぇぇ!!」
「ヒィッ・・・く、来るなァァァ」
譜歌を歌い終わると同時に敵兵が同士討ちを始める。


「は・・・なんでぇ?」

「ちっ」


舌打ちを一つ零してから、が飛び降りる。

地に足が付いた



と瞬きすら許されず、混乱している兵士の首が飛んだ



「(はっ、速・・・!)」
「行くぞ!ぐずぐずするな!!」
「わ、わかったよっ」


それでも、後から来る敵へのプレゼントは忘れない



『私は此処には居ない』

『ただ其処に存在するのは無の空間のみ』

『勝利を確信したものよ 神の鉄槌を受けよ』

『judgment』



ぱちぱちっと電気が地を這う音がして、背後の空間がぼやける


「すご・・・」
「急げ!」
























セントビナーにうまく潜り込んで、元帥の元へ向かった。
「お主らに手紙を預かっとる」
「・・・、ですか」
ほぼ100%の確率でそうだろうと思った名前を上げた。
「当たりじゃ。あの子は頭が良い」
「予感したんですよ。」
いかにも嫌そうな顔をしながらルークが呟く
「・・・・アイツが書いたのか?」
「違いますよーがこんな馬鹿な書き方するわけないでしょう。アニスです」
さらりと酷い事を言うジェイドと手紙の内容に唖然とするガイ。
「うわーほっとんどルーク宛だな」

「さて。第二合流地点へ向かいましょうか」



六神将が一行を狙っている








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□やっとの更新。次はアッシュ!(何


(06-12-27)