死ねばいい
人間なんて皆
消えて無くなればいい。
□□□君に死神の口付けを□□□
「おかえりなさい」
「おぅ・・・・」
なんか最近、一護がヘンだ。
いっつも考えてる顔してる。
なにか あったのかな
「風呂、入るか?」
「ん・・・お昼に入ったから、いい」
「わかった。じゃ・・寝るのか?」
「うん」
今も そうだ。
何か僕に知られたくないのかな。安心してる顔だよ・・・?
ぼくは
しんようできないのかな ?
「一護・・・」
「・・・・っどうした・・?」
ほら 驚いてる
ぼくは あなたにとっての てきですか?
「学校で・・・なにか・・・・あったの?」
「い・・いや・・・なにもないぜ・・・? どした・・・?」
あれ?やっぱり僕の勘違いなのかな。
「ううん・・・なんでもないよ。明日は行こうかなって、思っただけ。」
「そっか・・・学校のヤツらも寂しがってたぜ? じゃ、俺風呂入ってくる!」
「うん・・・おやすみなさい」
うん。やっぱり勘違いだ。一護は優しいから。
階段を降りる一護を部屋の前で見送って、僕は自分の部屋に入った。
■
空座町 AM 3:35
「君は何で泣いているの?」
なにも 答えない。
紅く染まった瞳が 私を貫いた
「・・・いんだ」
諦めたような 恨みを込めた鮮血の色
「死ねば いいんだ みんな」
「苦しいの?」
「いらない・・・同情なんていらない・・・」
一瞬で、目の前の服が鮮血に染まる
「滅茶苦茶にして・・・立ち直れないくらい・・・ボロボロにして・・・・・」
「おねがい」
請うような眸を 見つめて
わたしは泣いた。
■
「・・・水色?」
「あ。ちゃん。・・・どしたの?一護んとこ?」
「うん・・・屋上・・・・」
「じゃあ一緒に行こうか。ぼくも屋上に行こうと思ってたんだ」
今日はがんばって起きたから、学校に行った。
保健室まで一護が来てくれて、転校生に会った。
朽木ルキアっていう、僕より少しだけ背の低い女の子。
一護も仲良く話してた。だからいい人 たぶん。
「階段暗いから気を付けてね」
さっきまで、屋上でご飯食べてたんだ。なんでだろ?今まで忘れてた。
最近頭の中がぼんやりするんだ。なんて言ったら、心配するかな?
なんだか 無性に 悲しくなる 。
「ん、しょ・・・」
ガチャンと重いドアを開けた。一瞬目の前が白く光って、外が見えるようになった。
すこし眩しかった。でもちゃんと見えた。はず。
ちょっと遠くに一護達が居た。
「一護・・・っ」
フェンスに背中を預けてる一護と、ルキアのところに走っていく。
「ストロー?」
「一護っ」
「ぉは!?ッ?」
僕は走ったままの勢いで、一護に抱きついた。
ぎゅって抱き付いて、すりすりって やる。
一護は黙って僕の頭を撫でてくれる。
・・・幸せ。
『死ねばいいんだ』
聴こえた声に ぞっとした。
抑揚のない 冷たくて 人じゃないような
呪うような 全てのものを憎んでいる 声 。
どこから聞こえてくるのかわからない。
右かもしれないし、左かもしれない。
上か、下か。前か、後ろか。
内か外か。自分なのか他人なのか。それすらも曖昧にする 呪いの言葉。
「、さん?」
ルキアの声に、我に返る。
一護は僕の右隣に座っていて、ルキアが僕を一護の右側から覗きこんでいた。
「な に ?」
「いえ・・・何かぼうっとしているように見えましたので・・・心配になっただけですわ。大丈夫?」
「・・・まだ本調子じゃないんだろ?」
「ぼくは だいじょうぶだよ?食べないとお昼終わっちゃうよ?」
聞こえなかったのかな・・・声。
ちょっとヘンだなって思いながら、僕はパックジュースを吸った。
■
空座町 PM9:13
「君が言ったんだよね?」
目の前の影は、無言で銀を振り払った
「・・・・・」
瞳が 虚空を映したサイレントブルーに変わる
「何も言わないの? 怖い?」
「怖くなんてないよ。失うものなんて何もないから」
ふるりと首を振ると、地を蹴った。
「じゃあなんで泣いてるの?苦しいの?」
蒼の瞳から、銀の涙が流れ出す
「痛くなんてない。苦しくなんてない。怖くなんて ない」
ふっと振り返る、影。
「じゃあなんで」
涙で溢れ返る銀の瞳が、焦点を結ぶ
「君は死んだの?」
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(06-11-01)